クジラの壮大な”命のサイクル”

「クジラの死骸が打ち上げられ、爆発の可能性・・・」といったニュースを聞いた事はありますか?

海岸に全長約25メートル、体重60トンのクジラの死骸が漂着。体内にガスがたまり、膨れ上がった状態で波に打ち付けられている。
内部に熱やガスがたまっていずれ破裂する恐れがある。一帯には腐臭が漂っている。

という話。

しかし専門家は、”死骸の皮膚が傷み始めていて、ガスが充満した口のあたりに人が近付き、死骸の中に転落する危険性”の方が心配だそう。内部は液状化していて助け出すのは非常に難しいのだそうです。

廃棄のために体に切り込みを入れた瞬間、体内にたまったメタンガスが一気に噴き出し破裂した事件もあります。

 

出典:http://karapaia.com/archives/51709971.html

クジラの寿命は一般的に60~70年。中には200年生きる個体もいるそうです。
そして、命が尽きたクジラは海水よりも比重が重いため海底へ沈んでいきます。。。

 

 

海底に沈んだクジラの周りでは、その死骸を中心に形成される“鯨骨生物群集”という特殊な生態系により、命のサイクルが繰り広げられる。

 

死んだクジラだけを食べる新種の生物も9種発見されている。
それらはクジラ1頭の死体で20年間、何世代も食いつなぐことができるのだとか。

 

鯨骨生物群集が食べているのは鯨骨に豊富に含まれる脂質。

出典:http://blog.goo.ne.jp/mykaito/e/4940ef3bee109b22734f5cbd79061b12

 

その中でも、三段階に分けられており、第一段階でサメやカニなど死肉をエサとする動物たちが群がり、脂肪や筋肉といった軟らかい部分を食べます。

 

第二段階で骨食海洋虫と言われる生物が住み着き、骨から栄養分を抽出し、第三段階で細菌が骨の表面を埋め尽くし、それをエサに貝などが集まるようになる。

といったサイクルです。

 

私達の知らない壮大な世界が、そこにありました。

目を背けたくなるニュースから、こんなに大きな世界が見え、地球の不思議がまたいっそう深まりました。

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